「本の小べや 1・2」感想

読書メーターhttps://elk.bookmeter.com/users/667041

ムギと王さま―本の小べや〈1〉 (岩波少年文庫)

ムギと王さま―本の小べや〈1〉 (岩波少年文庫)

天国を出ていく―本の小べや〈2〉 (岩波少年文庫)

天国を出ていく―本の小べや〈2〉 (岩波少年文庫)

原著1955年刊の児童書・短編集(カーネギー賞)。

岩波少年文庫版は『ムギと王さま(本の小べや 1)』『天国を出ていく(本の小べや 2)』の二分冊。

三回繰り返しパターンの構成など、創作昔話といった作も多い。寓意が強く前時代的だと感じる作品もあれば、幻想味のある作品もあります。

1巻よりも2巻のほうが、好きな作品が多いですね。「サン・フェアリー・アン」「しんせつな地主さん」「パニキュス」が、特に印象に残っています。叙情的・幻想的で、なんとも言えない切なくなるような読後感はクセになります。

【『“文学少女”と恋する挿話集 1』モチーフ】