「新ちゃんがないた!」感想

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新ちゃんがないた (文研じゅべにーる)

新ちゃんがないた (文研じゅべにーる)

1986年刊行。障害者教育に教師としてたずさわり、自身も筋萎縮症を患った著者による児童書。

小学5年生の主人公と足の不自由な同級生との物語で、日々の困難やイジメに立ち向かう友情、そして子供たちだけでなく先生や親たちの感情も細やかに描かれています。決して綺麗事ではなく、泥臭い現実がそこにはあります。

30年前の作で多少古びてはいますが、描写されている感情や言動は、現在にも十分に通じます。というよりむしろ、本書で描かれている考え方にようやく社会が追いついてきたのだと言ったほうが良いのかもしれません。

【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】