「高野聖」感想

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高野聖 (角川文庫)

高野聖 (角川文庫)

『義血俠血』『夜行巡査』『外科室』『高野聖』『眉かくしの霊』を収録。

高野聖は再読だけど、蛭(ひる)のイメージが強烈すぎて忘れることができません。昔、(たしか)谷山浩子さんが、男を好きになるとその男が次々に動物へと変化してしまう悲しい女の物語――といったようなことをどこかで書いていて、なるほど、そんな見方もあるのかと思ったことがあります。どうしても、僧侶視点で読んでしまうので。

外科室は、文学少女シリーズ第6巻のモチーフの一つということで再読。まさに耽美的。

泉鏡花=難解というイメージも、義血俠血・夜行巡査はサスペンス風味もあって、通俗的な小説としても楽しめます。

【『“文学少女”と月花を孕く水妖』モチーフ】『外科室』