「ふたりのイーダ」感想

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ふたりのイーダ(新装版) (児童文学創作シリーズ)

ふたりのイーダ(新装版) (児童文学創作シリーズ)

1969年作。「原爆の悲劇を子どもたちに語りつぐ古典的名作」と紹介されているので、多少身構えながら読み始めたのですが、まず第一に幻想小説(ファンタジー)として素晴らしいです。

小さな木の椅子が言葉を話し動き回るというファンタジー。部屋に残されたカレンダーや絵本にまつわる謎。戦争の悲劇をモチーフに、叙情にあふれた物語です。そして、最後は力強い結末に思えます。

司修さんによる絵も、幻想的な物語に相応しいものでした。

【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】