「赤村崎葵子の分析はデタラメ」感想

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2013年作のライトノベル。『本格ミステリ・ベスト10 2018』三世代座談会で、ミステリ作家・青崎有吾さんが気に入った作品として挙げていました。

日常の謎を扱ったミステリーで、いわゆる多重解決含みの短編連作形式。タイトル通りに葵子の強引な分析はデタラメで、より確実な推理が最後に示されます。さらに巻末の注釈「裏分析」で、もう一ひねり。

事件や推理の説明がやや分かりにくく、ラノベ独特の描写が少しあざとく感じるも、多くの伏線が散りばめられていて、しっかりミステリとして楽しめる良作かつ意欲作。もっと青春ミステリーに寄せてあれば、さらに好みだったかな。

続編2作(1作はMW文庫)も読んでみます!