「葦と百合」感想

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葦と百合 (集英社文庫)

葦と百合 (集英社文庫)

1991年作。解説は法月綸太郎。そして有栖川有栖『有栖の乱読』でも100冊リストに挙げられているように、ミステリーの構造で書かれている作品ですが、しかし……。

ちょっと取っつきにくいですが、流れに乗れば、どんどんと読めます。終盤は複雑な構成になってきて、混沌と。

本格ミステリ・クロニクル 300』の評によれば、横溝正史中井英夫大江健三郎などが引き合いに出されているものの、自分の読書量ではそこまでの読解は無理。ミステリーとしてというよりも、中盤での民俗学的な伝説物語など、幻想小説的なところを面白く読みました。

【有栖が語るミステリ100】読了26作目
本格ミステリ・クロニクル 300】読了35作目 1991年作