「遠まわりする雛」感想
★読書メーター → https://elk.bookmeter.com/users/667041
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 146回
- この商品を含むブログ (151件) を見る
再読。古典部シリーズ第4作は短編集。
著者あとがきで述べられている、ケメルマン『九マイルは遠すぎる』・フットレル『十三号独房の問題』を事前に読んでおいたのは正解。より楽しむことができました。
「手作りチョコレート事件」のタイトルはバークリー『毒入りチョコレート事件』。そして、「やるべきことなら手短に」で出てくる「女郎蜘蛛の会」はアシモフ『黒後家蜘蛛の会』。著者が挟み込むミステリ小ネタにニヤニヤ。
お気に入りは「あきましておめでとう」。そして、最後の2編「手作り~」「遠まわりする雛」は、古典部メンバーの人間関係に変化が見られて、青春ミステリーのほろ苦さが味わえます。
それぞれのキャラクターの心情が描かれている本巻を読んで、アニメ版も気になってきました。