「御手洗潔の挨拶」感想
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- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/07/04
- メディア: 文庫
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約20年振りの再読。
どの短編も、読んでいるうちにトリックや趣向を思い出しました。大胆な発想で、印象に残る作品が多いのだと思います。
『疾走する使者』が島田荘司らしくて好きな一作。やっぱり、こうでなくちゃ。大胆・奇抜な発想を筆力で押し切ってしまう。御手洗さんもキャラが立ってます。
『ギリシャの犬』は暗号もので、単純ながらもハッとさせてくれます。
どれも「らしさ」ある短編ですが、いちばん「らしい」のは作者による巻末あとがき『新・御手洗潔の志』でしょうか。そこで書かれていることは、巻頭作の『数字錠』によく表れています。
【本格ミステリ・クロニクル 300】読了30作目 1987年作