「香水 ある人殺しの物語」感想

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香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

いや、もう凄かった。究極の嗅覚を持つ主人公。匂いの物語。副題にあるように殺人者だし共感できないはずなのに、なぜか感情を追えてしまう。物語に起伏があるので、エンタメとしても面白い。それでいて、奇譚であり幻想譚。

竹宮惠子さんの『風の木の詩』を読んだばかりだったので、主人公がジルベールと重なった。無垢な野生児という共通点。

池内紀氏による訳も解説(稲垣足穂にも言及がある)も素晴らしい。

以前にピース又吉さんがアメトークで紹介していたようだ。一千一秒物語も薦めてたし、又吉さんの個人的信用度が上がっていく。

【金原瑞人 ふしぎ文学マスターが薦める100冊 https://goo.gl/6TMs7H 】読了37作目