「香水 ある人殺しの物語」感想
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- 作者: パトリックジュースキント,Patrick S¨uskind,池内紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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いや、もう凄かった。究極の嗅覚を持つ主人公。匂いの物語。副題にあるように殺人者だし共感できないはずなのに、なぜか感情を追えてしまう。物語に起伏があるので、エンタメとしても面白い。それでいて、奇譚であり幻想譚。
竹宮惠子さんの『風の木の詩』を読んだばかりだったので、主人公がジルベールと重なった。無垢な野生児という共通点。
池内紀氏による訳も解説(稲垣足穂にも言及がある)も素晴らしい。
以前にピース又吉さんがアメトークで紹介していたようだ。一千一秒物語も薦めてたし、又吉さんの個人的信用度が上がっていく。
【金原瑞人 ふしぎ文学マスターが薦める100冊 https://goo.gl/6TMs7H 】読了37作目