「風と木の詩 7-16」感想

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風と木の詩 (16)

風と木の詩 (16)

これはもう、大傑作でした。さすがに名作。最後はちょっと泣けてしまう。

社会に適応できる者、適応できない者。愛す者、愛される者。ジルベールは言わば野生児のようで、大人に監督・教育される「少年」の哀しさが痛いほど伝わってきます。大人や社会の汚さが浮かび上がってくる。

ここまでガチな少年愛ものを読むのは初めてで、その描写にはついていけないところもあります。そこを差し引いても、自分にとって特異な読書体験となりました。登場人物ではパスカル兄妹が好きですね。

1976年連載開始、作者26歳!。そして、これを当時の10代女性が読んでいたのか。いやあ、すごい作品を読んでしまった。

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