「学校ともだち」感想

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学校ともだち (河出文庫―文芸コレクション)

学校ともだち (河出文庫―文芸コレクション)

終わり行く世界の中で綴られる学級日誌。少年たちの学校内の日常に、それとなく示される外側の不穏な終末世界。一年を通じて、少年たちの緩やかな成長が描かれています。

出版当時(初出は1992年)、酸性雨や紫外線(オゾンホール問題)、エネルギー問題などが世間で取り上げられていたこともあり、そういった背景もあっての物語でしょう。――そう言えば、当時、酸性雨問題はかなり深刻に時間を割いて報道されていたような記憶があるけれど、いつのまにか関心が薄れてしまった。

特に大きなストーリー展開はありませんが、なぜか先へ先へと一気に読み進めてしまいました。