「毒入りチョコレート事件」感想
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- 作者: アントニイ・バークリー,高橋泰邦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: 文庫
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各人が個々に捜査することもあり、情報がオープンではないので、読者が一緒に推理はできません。
バリエーションに富んだ推理方法や犯人、それによる各人の会話・軋轢が読みどころです。
推理作家の創作ノートを見ているような楽しみもあります(実際、作中の一つの推理は、原型となった著者の短編での結末になっているようです)。
ロジャー・シェリンガムシリーズは毎回新たなミステリの趣向があるので、前4作を読んでいるとより楽しめる作品だと思います。前作までの自己批評的・ミステリ論的な著述の集大成といった感じがしました。
【有栖が語るミステリ100】読了14作目