「絹靴下殺人事件」感想

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絹靴下殺人事件 (晶文社ミステリ)

絹靴下殺人事件 (晶文社ミステリ)

ロジャー・シェリンガム物第4作。

警察(スコットランド・ヤード)とは違った手法で犯人を探り出そうとするシェリンガム探偵。警察の証拠主義 対 探偵の推理主義の闘いが読みどころ。

本作は事件が続いていくので、今までよりサスペンスフルな作品になっているのが楽しい。ちょっと最後は探偵がやり過ぎます(笑)。それでも、前3作を読んでいれば、この探偵ならやりかねないと思わせてしまうキャラクターですね。

ラストのセリフは前作を読んでいるとニヤリとできます。1作目から順番に読むと、作者がミステリの様々な可能性を追求している様が感じ取れて面白いです。