「嵐が丘」感想

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嵐が丘(上) (岩波文庫)

嵐が丘(上) (岩波文庫)

嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

嵐が丘〈下〉 (岩波文庫)

上巻)
読む前に読む。「文学少女シリーズ」第2巻のモチーフが「嵐が丘」ということで、先に読んでおくことに。

だいぶ昔、新潮文庫旧版で読んだ時には、人物関係に混乱したせいか読み終えることができませんでした。今回は人物関係をきちんと把握することに努めた結果、面白く読むことに成功。

ミステリーのクローズドサークル物のような閉塞感・緊迫感があって、すんなりと読み進められました。登場人物それぞれのキャラクターが強烈で、この先どうなることやら。

下巻)
文学の名作というだけで構えてしまうのだけれど、いざ読んでみたら、すんごく面白かった。2004年の訳なので、読みにくさもありません。

荒野を舞台にした、二つの家の三世代に渡るクローズドな物語。登場人物も限られ、濃密な人間関係が描かれています。特に罵倒台詞の豊富さと言ったら。自分はエンタメ小説として読んでしまいました。

「文学少女」に触れていなければ読むことはなかったので、こうやって読書の幅を広げられたのは嬉しい限り。

【きっかけ:文学少女シリーズ 第2巻】