「オルゴーリェンヌ」感想

オルゴーリェンヌ (ミステリ・フロンティア)

オルゴーリェンヌ (ミステリ・フロンティア)

このミステリーがすごい!2016年版の10位。

私が最初にこのミスを買ったのは1994年版(93年12月刊)。子供の頃に江戸川乱歩やホームズを読んでいた趣味が再興し、綾辻行人や京極夏彦といったいわゆる「新本格ミステリー」に傾倒していたのでした。

いま再び読書を始めようと思い立ち、「このミス」を1年ずつ遡って読んでいこうとまず手に取ったのが本書。現在のミステリ状況が全くわからず、このミスの紹介文で決めました。

独特の世界観に慣れるまで少し時間がかかったものの、終盤の多重解決展開は引き込まれました。

自分は新本格の雰囲気が好きなんですよね。トリックの実現性とかあまり気にならなくて、道具立てとか幻想性とかが好き。

本書はファンタジーな世界観でのミステリーなので自分好みでした。