「新編 新しい社会 公民 中学校社会科用 教科書」感想
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- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2015/03/01
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中学校社会科・公民の教科書。
普段ニュースに接していれば、自然と身につくような内容でしょうか。公民分野は現実と直接にリンクしていて、問題・課題だらけでもあり、読んでいると未来に希望が持てなくなるような感覚にふとおそわれることも。
金融政策で買い(売り)オペやデフレスパイラルの説明があったり、パレスチナ問題のまとまった記述があったりもして、かなり内容はぎっしりと詰まっていると思います。
巻末には参考法令集。各種法令・条約の主旨や目的が分かります。日本国憲法は全文(用語解説付)が掲載。
【東京書籍 中学校教科書 社会科 公民 平成28~31年度採用】
「樋口一葉」感想
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樋口一葉―近代日本の女性職業作家 (講談社火の鳥伝記文庫 109)
- 作者: 真鍋和子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/17
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樋口一葉の児童向け伝記。五千円札や国語の教科書(便覧)でしか知らず、近代日本最初の女性職業作家だということも、本書で初めて知った次第です。
父親を亡くしてからの貧困生活、作家として活躍し始めると病に臥して――その過酷な生涯に胸を打たれました。
一葉の作品を青空文庫で見たところ、擬古文な上に一文が延々と続いていて、自分が読むにはちょっと難しそう……。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「孤島の鬼」感想
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- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1987/06/27
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1930年作。いやあ、これぞ乱歩!といった感じ。乱歩要素全部入り!と言ってもいいような長編なので、代表作として推す人が多いのも分かります。
ほんと乱歩の語り口は大好き。簡潔な文体とは言い難いのに、なぜかスラスラと読めてしまう。前半は本格推理の体裁をとりながら、後半は怪奇・冒険の通俗物へ。そして、強烈なインパクトを残します。
本書では、初出(連載)時の挿絵が全点復刻。解説は中井英夫。綾辻行人『暗黒館の殺人』は本書の影響を受けているので、綾辻ファンにもオススメ。
【有栖が語るミステリ100】読了25作目
【新版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了21作目 27位
【旧版 東西ミステリーベスト100 国内編】読了6作目 37位
「ツキノワグマ」感想
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- 作者: 宮崎学
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2006/10/01
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2006年刊の児童書。写真家である著者のフィールドワークによって、人里に出没するツキノワグマの問題が語られています。
開発や伐採によりエサが減ったから野生生物が人里に出没してきた――という説をうのみにするのはよくないと著者は主張。開発・伐採により植生が変わってエサが増え、逆に個体数は増えている。そして、人間の環境を学習している可能性があると。
一見分かりやすく都合の良い説を、知らずのうちに信じてしまうことに対して自戒しないといけないですね。実際のクマの写真も多く載っていて、得ることの多い本でした。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「タマスターラー」感想
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- 作者: タニスリー,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1987/03
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原著1984年、本書1987年刊。インドを舞台とした幻想短編集。
生と死、魂と輪廻――過去・現在・未来を舞台に描かれていて、どの短編もが耽美的で印象に残ります。登場人物たちは過酷な運命をたどりますが、端麗な文章に彩られ、美しさを感じる物語の数々。
ファンタジーであり、神話要素・SF要素もあって、その文体ゆえ読むのに時間はかかるも、自分好みの幻想譚ばかりで大当たりの一冊でした。
【金原瑞人 ふしぎ文学マスターが薦める100冊 https://goo.gl/6TMs7H 】読了42作目
「自由のたびびと南方熊楠」感想
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自由のたびびと南方熊楠―こどもの心をもちつづけた学問の巨人 (PHP愛と希望のノンフィクション)
- 作者: 三田村信行,飯野和好
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1992/09/01
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南方熊楠の児童向け伝記。小学上級以上が対象となっていて、大人が読んでも十分に読みごたえがあります。
熊楠については、粘菌の研究者で一風変わった博物学者ということしか知りませんでした。最近、NHKの番組『知恵泉』で取り上げられていたので、生き方の凄まじさは多少わかっていたものの、本書でより詳しく知るとその破天荒さに驚きます。
熊楠の人間性に加えて、環境や人脈などあらゆる面が天才的であり特殊で、凡人の生き方には参考にならない(笑)。読んでいて圧倒されまくりでした。
【光村図書 小学校教科書 国語 5年 紹介図書 平成27年度】
「絵とき ゾウの時間とネズミの時間」感想
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絵とき ゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)
- 作者: 本川達雄
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1994/04/15
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あの有名な(未読だけど)『ゾウの時間とネズミの時間』の著者による絵本版。小学中級向けと裏表紙にあれど、高学年向けかなという感じ。小学校6年の国語教科書(光村)で紹介されています。
もちろん、大人が読んでも面白い。最後に例外的なナマケモノの例が挙げられていて、より興味が惹かれるような内容になっています。
【光村図書 小学校教科書 国語 6年 紹介図書 平成27年度】